自分の住む街に偽物の少林寺拳法が現れた事を知り、「少林寺拳法ではない!」と、その道場と行政に訴えに行きました。
が、明確な回答が得れず、当時弱冠24歳という年齢でまだまだ未熟ではありましたが、「本物はこれだ!」と示すべく、奈良信貴道院を開設することとなりました。
その時から48年間、開祖の教えを実行し、その時々を大切に積み重ね、今の奈良信貴道院があります。
少林寺拳法の指導を通じて私が拳士に伝えたい事の一つに「本当に役に立つ護身術」というものがあります。護身術とは自分や大切な人を守るためのものであり、それを学ぶ中では、決して馴れ合いになってはならず、攻撃する者も防御する者も互いに真剣な心を持ち相手と接することが非常に重要なのです。
相手の動きをよく観察し、技を持って制する事ができれば、強い自信を持つことが出来ます。また、相手の動きや視線、力加減などを感じる事が「他者との調和」へと繋がると考えています。
強く頼れる自分をつくる「自己確立」から、相手の事を考えられる「自他共栄」の教えへと高めていけるよう心掛けて指導に取り組んでいます。
「今」夢中で少林寺拳法を修練している現役拳士には、思い切り安心して修練できる環境と、仲間を増やして充実した道院を。
しかし、受験や就職、クラブ活動や仕事等で、道院に来れない時期もあるかと思います。
その時その時期にしか経験できないことを優先して、様々な経験を積むのは良い事だと考えています。でもふと自分の時間が作れるようになった時、戻ってこれる道院に。
現役拳士はもちろん休眠拳士も、道院に来れば心休まる。
元気になる。
仲間がいる。
そんな、いつ来ても受け入れる事の出来る道院を目指しています。
「一期一会」今この時を大切にして取り組もう
「自信とは自分を信じること」頼れる自分をつくっていこう
「学ぶとは真似ることから」だからしっかりと見て聞いて覚えよう
奈良信貴道院は、これらの事を大切にしています。
丁寧な指導の元、子どもも大人も真剣に一生懸命頑張っています。苦手だった事も少しずつ上達し、出来た時には大きな喜びとなり自信に繋がっています。
楽しい雰囲気の中、和気あいあいと修練しています。
また、演武発表会やレクリエーション等を開催する中でも、年齢や級・段に合わせた役割を持ってもらい、運営や設営の経験をする事で新たな自分を発見し、自信を持つ拳士も多くいます。
小学生の時に始めた少林寺拳法。受験や就職で、長年離れていましたが、結婚・出産を終えての復帰。こんなに技や教えが奥深かったなんて!新たな発見の毎日で少林寺拳法が本当に楽しいです!(48歳・主婦)
老若男女にかかわらず、やる気さえあればいつでも始められる武道だと思います。長らく休眠している拳士でも、いつでも復帰できます。正に生涯学習(修行)に適した武道です。(65歳・会社員)
僕が少林寺拳法を始めたのは小学一年生の時です。先に始めていた兄に憧れていました。少林寺拳法を始めて自分に自信がつきました。学校の授業でも積極的に発言できるようになり、意欲的に学習が出来るようになりました!(14歳・中学生)